水虫の治療薬ラミシールを勧める医師
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一日中通気性の悪い革靴を履いて仕事をしている男性などは、一度や二度は水虫に悩まされた経験があるはずです。
そんな場合に役立つのがラミシールという水虫の治療薬なのですが、病院で処方してもらう以外にドラッグストアでも手軽に購入できるという魅力があります。
薬に含まれる有効成分自体は同じなので、正しく使用すれば市販薬でも十分に治癒が期待できます。
ただ、ひと口にラミシールと言っても、薬の形態や使い方などによって数種類存在するため注意が必要です。
病院で処方してもらう場合は医師が患者の症状を診断して適したタイプを出してくれますが、自分で購入する場合はそうはいきません。
適切に使用できるように、タイプの違いや副作用などについて詳しく知っておきましょう。

ラミシールの錠剤とクリーム剤の効果の違い

水虫と聞くと虫が原因になって発症するのかと誤解しがちですが、実際にはカビの一種である真菌が直接の原因です。
真菌が足の指など通気性の悪い場所で繁殖して不快な症状を引き起こしてしまうので、治療するには真菌を殺菌しなければなりません。
この真菌に対して大きな効果を発揮するのがラミシールに配合されているテルビナフィン塩酸塩という成分です。
テルビナフィン塩酸塩には真菌の細胞膜を壊す働きがあり、水虫以外の真菌由来の感染症にも効果があります。
ラミシールはあくまでも商品名であり、有効成分はこのテルビナフィン塩酸塩ということになります。
ラミシールはスイスに本社のある世界最大規模の製薬会社が開発した治療薬であり、効果や安全性には何の心配もありません。
基本的には病院で患者の症状をチェックして医師が処方するものでしたが、現在では処方薬と同じ成分構成の治療薬を一般のドラッグストアやインターネットでも購入することができます。
ただ注意したいのが、ラミシールには錠剤タイプとクリーム剤タイプの2種類が存在し、ドラッグストアで購入できるのはクリーム剤タイプのみということです。
一般的に水虫治療によく使われているのはクリーム剤タイプの方で、錠剤タイプは余程悪化した場合など使用されるのであまりお目にかかることは無いでしょう。
それぞれの特徴を知ってから使用しないと、正しく治療できなかったり副作用が大きくなってしまったりする危険性もあるので注意が必要です。
錠剤は身体の内側から効果を発揮することができるので、クリーム剤ではなかなか治らない頑固な水虫や、爪にできた水虫などに効果的です。
また、角質が厚い踵や親指の下側などにできた水虫だと、真菌が奥深くに入り込んでしまっているので、表面から薬を塗っても有効成分がなかなか届きません。
このような時は内服薬で内側から作用したほうが良いので、病院で錠剤タイプが処方されます。
錠剤は効果が大きい分副作用の危険性も高いので、日本では市販はされていません。
必ず処方箋が必要になるので、塗り薬でなかなか治らない場合は素直に病院へ行って処方してもらいましょう。
最近では医薬品を海外から個人輸入することもできるので、どうしても病院で処方してもらう時間が無い場合などは注文してみるという方法もあります。
ただ、個人輸入だと完全に自己責任となるので、一度医師に処方してもらったなど使用経験のある場合だけにしておいた方が安心です。

錠剤かクリームタイプかは症状によって選ぶ

一方のクリーム剤タイプは、テルビナフィン塩酸塩を脂肪性の柔らかい溶剤に溶かし込んだものになります。
身体の表面から塗り込んで使うため、錠剤タイプと違って身体への影響もそれほど大きくはありません。
有効成分も全体量に対して1%程度しか配合されておらず、残りはほとんどワセリンのような溶剤です。
有効成分量が低く比較的安全に使うことができるので、ドラッグストアなどでも市販されています。
水虫の症状が進んで皮膚が裂けてしまい、ジュクジュクと化膿したような場合は皮膚へのダメージが蓄積しているため、低刺激のクリーム剤が主に使用されています。
塗布するタイプのラミシールにはクリーム剤以外に液状剤もあるのですが、液状剤だと塗布した後に皮膚の深くにまで浸透しやすく、刺激が大きくなるのであまり適していません。
液状剤はごく初期の軽い症状の時に使い、ある程度進行している場合は肌に優しいクリーム剤にしておいた方が良いでしょう。
このように、ラミシールも詳しく見れば錠剤やクリーム剤のように違いがあります。
錠剤は基本的に医師が症状に合わせて処方してくれるので安心ですが、自分で市販薬を購入する場合は自分の症状に合ったもの選ばなければなりません。
まずは患部の症状をよく観察して、肌の状態にも注意しつつどのタイプが適しているのか判断するようにしましょう。

ラミシールの主な副作用について

ラミシールのクリームタイプは誰でも気軽に購入できる医薬品なのですが、それでも医薬品である以上は副作用のリスクも存在します。
病院で処方される医薬品と比べれば市販薬の副作用はごくわずかなものですが、持病などによっては副作用が重くなってしまうこともあるので注意が必要です。
比較的よく表れる副作用としては、肝臓への影響が挙げられます。
重篤な状態になる心配はほぼありませんが、もともと肝臓の機能が低下している場合や持病を持っている場合は、ラミシールの使用によって状態が悪化する可能性もあります。
できれば定期的に血液検査などを受け、肝臓の機能を注意深くチェックしながら使っていきましょう。
この他、長期間使用すると血小板や白血球が減少するなどの血液障害が現れるケースもあります。
この場合は皮膚にアザや発疹などが現れるので、気になる症状が出たらすぐに使用を止めて病院で診断してもらってください。
可能性としてはごく稀ですが、中には重篤な副作用が出てしまう人もいます。
使用した全ての人に完璧な効果を発揮する医薬品は存在せず、人によっては体質と合わないこともあります。
用法や用量を正しく守って使っていても、体質と合わなければ一般的な副作用以上に重い症状が出ることも理解しておきましょう。
ラミシールの副作用に悩まされる男性強い吐き気や倦怠感、食欲不振や高熱、かゆみや発疹など様々な副作用が考えられます。
いずれも肝臓の機能が低下することで発症するものですが、一般的な風邪症状や疲れなどと似ているので気付きにくいこともあります。
これらはラミシールを使用した数時間後に発症するケースが多いので、初めて使う場合などは使用後しばらく様子を見た方が安心です。
また、同じく肝機能が悪化することで、皮膚や白目部分が黄色っぽくなる黄疸が出たり、尿の色が茶色に変化したりしてしまうこともあります。
これらの症状は明らかに普段と違い、比較的分かりやすいのですぐに病院を受診するようにしましょう。
クリームタイプのラミシールを使用すると、塗った部分に必要以上の反応が起きることもあります。
赤い発疹が出来たり水膨れになったり、膿が溜まるといった皮膚症状が見られたら皮膚科で見てもらってください。

アナフィラキシーショックの危険性

最も怖いのが、アナフィラキシーショックが起きることです。
アナフィラキシーショックは重度のアレルギー反応のことで、ラミシールの成分に身体が過剰反応して暴走し、重篤な状態に陥ってしまいます。
気持ち悪さに始まって嘔吐や冷や汗、手足の震えや顔面蒼白、チアノーゼに蕁麻疹に全身の腫れなど命にも関わる重い症状が起こります。
血圧が一気に低下すれば失神し、そのまま呼吸困難などで命を落としてしまうこともあるので非常に怖い副作用です。
アナフィラキシーショックが起きるかは事前に分からず、使ってみて初めて気づくので手遅れになってしまうことも多いです。
アナフィラキシーショックは発症して瞬く間に症状が進行するので、一人きりの時に発症すればどうしようもありません。
アナフィラキシーショックは初めて使う時に起きる可能性が高いので、できるだけ一人の時には使わず、家族がいる中で試すようにしましょう。
数時間経過しても問題なければ、とりあえずアナフィラキシーショックの心配は無いと考えられます。
ラミシールを使った場合、それが副作用なのか、ごく一般的に起きる感冒症状なのか分かりにくいこともあるので注意が必要です。
もちろん副作用が起きるのはラミシールに限ったことではなく、テルビナフィン塩酸塩を使用している他の医薬品でも同様に起きる可能性があります。
副作用を引き起こすのはあくまでも有効成分であり、ラミシールが特別に悪いという訳ではありません。
もし使用している間に身体に不調を感じたら、すぐに使用を中止して様子を見、調子が良くならなければできるだけ早く病院へ行くようにしましょう。

ラミシールで水虫治療する際の治療期間

私たちの皮膚は、日々細胞が新しく生まれて古い角質が剥がれ落ちるターンオーバーを繰り返しています。
これによって皮膚が入れ替わるのですが、その周期は一般的に約3ヶ月とされています。
つまり、3ヶ月経過すれば皮膚がすっかり入れ替わるため、水虫も綺麗に治すことができるというわけです。
もちろん、この期間内に再び真菌に感染してしまえば新しい水虫ができてしまうので、古い角質に住み着いた真菌やその死骸が剥がれ落ちるまで新たな感染に注意することが大切です。
これを考えると何もせずに水虫が治癒する期間は約3ヶ月だと言えますが、爪にできた水虫は皮膚のように簡単に剥がれ落ちないため、治癒まで非常に長くかかります。
ラミシールを使えばこの治療期間を短くすることもできるので、水虫に気付いたらできるだけ早く治療を開始することが大切です。
錠剤タイプのラミシールを使用するのは、主に爪にできた頑固な水虫の場合です。この場合は朝食後に1日1回、約3ヶ月から1年ほど飲み続けることになります。
症状の重さによって、3ヶ月で治癒する人もいれば1年以上かかってしまう人もいます。
治療期間は患者ごとに異なるので、1日1回ラミシールを使っても絶対に3ヶ月で治ると保証されているわけではありません。
製薬会社によると1年服用した場合の完治率は約75%となっているので、根気よく治療を続ける必要があります。
爪にできた水虫は、爪が伸びるのに合わせてしか治療できません。
爪の奥深くまで真菌が及んでいる場合は治療期間も1年かかってしまいますし、感染が浅ければそれだけ治療期間も短くて済みます。
足の爪は2ヶ月から3ヶ月に1ミリ程度しか伸びないので、長期の戦いになると覚悟しておきましょう。
クリーム剤を使う場合は、上述したように皮膚のターンオーバーに合わせて治療が進んでいくことになります。
ラミシールの有効成分であるテルビナフィン塩酸塩は真菌の活動を抑えることができるので、毎日塗布することで新しい感染を予防し、新しく綺麗な皮膚へ生まれ変わることで治癒します。
真菌は症状が現れていない部分にも住み着いていることがあり、患部だけにクリームを塗っても意味がありません。
症状のない指の間や足の側面、足の裏など全体的に塗布しないと完全に真菌を抑え込むことができず治療期間が延びてしまうので、満遍なく塗るのがポイントです。
皮膚にできた水虫が治るには最短でも約3ヶ月となるので気が遠くなってしまいますが、治ってしまえば快適に生活できるようになるので頑張りどころです。

症状が軽くなってもすぐ治療をやめない

症状が軽くなったからと言ってターンオーバーが終わる前にクリーム剤を止めてしまうと、生き残っていた真菌が再び活発に活動して新しい水虫になってしまいます。
面倒でも、完全に皮膚が元の状態に戻るまではラミシールを使い続けるようにしましょう。
ちなみに、ラミシールのクリーム剤は市販薬だと1個当たり約1,000円になります。
1日1回でも、足全体に塗っているとあっという間に使いきってしまい、完治まで使い続けると10,000円以上の出費になることもあります。
どうしても治療期間中の出費が辛いという場合は、市販薬ではなく保険が適用できる処方薬も検討してみましょう。
受診代や検査代などが別途かかることもありますが、トータルで考えると若干安く済みます。
専門医のアドバイスや正しい診察を受けることもできるので、初めて水虫になった場合は一度皮膚科を受診しておくと良いでしょう。
自己判断で治療をしても正しくケアできず、返って治療期間が長引いてしまうこともあるので、水虫治療の正しい知識を教えてもらうことも大切です。
水虫は簡単に治るものではないので、短くても2ヶ月から3ヶ月、長ければ1年以上の治療期間が必要になります。
少しでも早く治すには早めの治療開始が欠かせないので、自分の足の状態には日ごろから注意しておくようにしましょう。

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